【ロスト・ワールド】

CGアニメにはない粗さがいいんです

 1925年のサイレント映画。人形を1コマずつ動かして撮影するストップモーションの手法で動く、失われた世界の恐竜達が見所です。古い映画ではありますが、登場する恐竜の種類の多さと仕草の細やかさには素直に驚かされます。当時の状況とそれに掛かる手間を思うと尚更です。
 この頃のサイレント映画は画面が切り替わって字幕だけの画面が出ます。文字数のこともあって全ての会話が文字になる訳でなく、基本は画面上の演出と役者の演技による雰囲気から、字幕の間を想像します。そういったやり取りは新鮮でしたが、見慣れていないせいか後半から終盤の展開をうまく把握し切れなかったのが残念です。原作を読んでおいた方が分かりやすいというのは、いつの頃でも変わりませんねぇ。