【第二次世界大戦全史・1】

後ろ後ろ!


 書店売りしているDVDより。資料映像を組み合わせながら少しづつ流れを追う形のシリーズみたいです。解説は丁寧なようでいて、それぞれの出来事に至る経緯が語られずに結構不親切。最初は「ふうん」とか思って聞き流し、観終わってから調べたりしてます。続刊でフォローされるのかもしれません。
 収録されている映像の価値はよく分からないので、自分の中で整理をつけるために語られる出来事を要約してみます。

エピソード1:第二次世界大戦勃発

 1939年から1940年ぐらいまでの第二次大戦当初のヨーロッパのお話です。ポーランドに侵攻したドイツに対して、イギリスとフランスが宣戦布告をします。ここに第二次世界大戦が勃発。
 大量の航空機と戦車を持つドイツ軍の勢いは大きく、イギリス・フランス連合軍は劣勢で、ついにダンケルクの戦いにおいてヨーロッパから撤退をさせられてしまいます。一方、大西洋においてもUボートが連合側の軍需物資の輸送に対して大きく戦果を上げていました。
 勢いづいたドイツは、北大西洋の制空権を持つべくイギリス上陸を試みます。しかしイギリス本土に対して度重なる爆撃を行うも、ドイツはバトルオブブリテンでの航空機の戦いにおいて破れ、上陸をあきらめることになりました。
 そこへ中立国であったアメリカが連合側に物資の提供を申し出ます。それから大西洋でのアメリカからの物資の輸送船団とUボートの戦いが繰り広げられますが、この時既にドイツ側の勢いには陰りが見え始めていました。

エピソード2:アメリカの参戦

 1941年日本に真珠湾攻撃を受け、参戦を表明するアメリカ。
 今回は大西洋側でのアメリカ海軍のお話です。海軍の大事な任務に物資を積んだ輸送船団で連合側のヨーロッパ各国へ送り届けるというものがあります。ルートはメキシコ湾→ニューヨーク→イギリスで、大西洋を縦に進んで行く感じです。
 道中、危険なのはUボートによる攻撃です。輸送船団は移動中、ソナーを使ってUボートを探しますが、実際に異変に気が付くころには攻撃を受けていることが多くありました。そこで飛行船や航空機の空からの助けを借りて警戒しますが、広大な海をカバーし切れずにやはり何隻かがUボートの餌食になります。特に霧の中での航行は船団の船同士がぶつかることを恐れて速度を落とすため、格好の標的になりました。
 なんとかイギリス近海にさしかかるも、そこには「狼の群れ作戦」と呼ばれる複数のUボートの待ち受け攻撃が輸送船団に襲いかかります。はたして輸送船団はイギリスにたどり着くことが出来るでしょうか。

 どことなく草食動物の大移動とその行く手に待つ数々の試練といった感じで、動物ドキュメンタリを思い出しました。