【ゴーストハンター02】

 昨年からおねだりしていた「ゴーストハンター02(TRPG)」のセッションがついに出来ました。ホラー物のTRPGは初めてだったので期待と緊張の入り混じるプレイになりました。

 舞台は1930年代のイギリス。PC達は既に一度、怪事件で知り合った状態で始まります(2レベル相当のスタート)。私のキャラは富豪の家庭に産まれながら、古物探しにうつつを抜かす自称冒険家という設定でした。周りはコナン・ドイルの親類という美貌の作家青年、外見は穏やかでも結構物騒な悪魔祓いの牧師、学業そっちのけで魔術と賭け事に同レベルではまり込むボンクラ大学生、不吉なことばかり口走る車椅子のゴスロリ占い師という面々。素晴らしく胡散臭いです。
 緑豊かな湖畔の村に別々の理由で訪れた面々。ロンドンを離れて保養地で優雅な滞在の筈が、不自然な幾つかの出来事にハンター達は村で起こっている異常を徐々に感じ取ります。その裏になんらかの怪異があるらしいことまでは気が付いたのですが、具体的に証拠を得られません。そしてメインイベントである領主のパーティが始まります。それは最初、流行りのオカルトに凝り始めたお金持ちの道楽といった軽い余興の様相でしたが、突如血の臭いのする事件へと変貌するのでした。


 今回プレイ時に登場した人物は簡単にカード化をして、証言と合わせながらアレコレメモしたり、重要度を入れ替えたりしました。これはちょっとしたミステリ気分が味わえてワクワクしました。こういった小道具演出はゲームの雰囲気を高めてくれていいですね。
 領主のパーティでは時間を幾つかに区切られて、キャラ毎にバラバラで立ち回りをしました。会話で情報を集めてはそれを交換し、相談しては怪異の真相を突き止めるために動き始めます。この辺はだいぶゲームチックです。
 戦闘で仲間を失いつつも真相を暴いたハンター達。最後は時間制限付きの舞台装置の破壊イベントでした。作戦立てして効率的に動くのがポイントだったでしょうか。結果次第では強大な敵が登場という可能性もあったようです。


 「ゴーストハンター02」のシステムはキャラクター作成が独特でしたが、基本のルール自体はシンプルで技能に必要な能力の成功率を(1D100)%ロールで判定する感じです。そして恐怖を体験すると伏せられたカードで精神的なダメージを渡されるのギミックが面白いですね。もらったダメージの度合いは演技で表現します(最悪は発狂したりします)。カードにはマイナス以外の特殊効果もあるので、劇的な状況を作りたい場合はどんどん怖い思いをした方が面白いみたいです。状況を楽しむホラーゲームならではです。
 そうした演出を全員で作る目的もあってキャラが掴めてくると俄然楽しさが増してきます。同じキャラで続きとか出来たら、是非また遊んでみたいゲームですね。
 GMの朝佳さんのマスタリングが、ゲーム的になり過ぎず過度なロールプレイも要求しない適度なバランスだったので大変プレイしやすかったです。お忙しい中遊んでいただいた他のプレイヤーの皆様も含め大変感謝しております。ありがとうございました。