【ガストン・ルルーの恐怖夜話/ガストン・ルルー】

「オペラ座の怪人」で有名な作者の恐怖短編集。訳者の腕か作者の語り口の滑らかさか、序盤からしっかりと薄暗闇の世界に引き込んでくれます。古典ではありますが、丁寧な描写や巧みな演出により人物や情景が色褪せずに浮かび上がってくるのは見事。